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Posted by チェスト at

2018年11月30日

インフルエンザワクチン不足

11月後半になって、「インフルエンザワクチンの予約を未だしていない、なんとかなりませんか?」という相談があります。1回目しか予約が取れていない人の2回目の相談もよくあります。2回希望者は2回分まとめて予約しないと足りなくなります。

インフルエンザワクチンの予約は9月後半から開始します。予防接種は10月から11月をお勧めしています。15年間言い続けていますが、なかなか浸透しきれません。とくに今年は、鹿屋市の助成金が始まったので、希望者が増加しています。

来年こそは、早めの予約をお願いします・・・・  


Posted by 寝太郎 at 06:43医療

2018年11月21日

鶏刺しによるカンピロバクター腸炎(細菌性腸炎)

鹿児島県では伝統的に鶏刺しをよく食べますが、加熱されていない鶏肉にはカンピロバクターが付着しており、食中毒の原因になることがあります。鶏肉そのものを食べなくても、調理器具や箸・食器などに付着して感染することがあります。

症状は、他の腸炎と同様に、腹痛、下痢、嘔吐、高熱などですが、血便が出ることがあり、出血性病原性大腸菌感染症との鑑別が必要になります。

小児に多いですが、成人でも発病することがあります。
陸上の動物性蛋白質は、よく加熱することをお勧めします。


https://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20181120-OYTNT50190.html
より一部引用

県は20日、鹿屋市の飲食店で食事した男性5人(19~21歳)が食中毒になったとして、同店を21日から4日間の営業停止処分とした。入院した人はおらず、全員が快方に向かっている。
県生活衛生課によると、5人は10日夜、計25人のグループで鳥刺しなどを食べた。その後、下痢や発熱の症状を訴え、2人が病院で受診した。鹿屋保健所の調査で、4人の便から食中毒菌のカンピロバクターが検出された。  


Posted by 寝太郎 at 11:11医療

2018年11月16日

特別番組「東日本大震災 被災地の今」

おおすみFMの「おはようラジオ」は東北から生中継です。


http://www.0033fm.net/index.html


11月19日(月)~22日(木)
特別番組「東日本大震災 被災地の今」

■特別番組「東日本大震災 被災地の今」

11/19(月)  午前中 大船渡から中継
 (ミズホ商会・田上商店・九州ろうきん・肝付町)

①7:30~7:35   オープニング
②8:15~8:40  大船渡市役所災害復興局復興政策課 伊勢徳雄さん
③9:15~9:40   嶋村染工場  嶋村裕司さん
④9:45~10:00  「ダーツに聞いて!」 和菓子壷屋さん
⑤10:15~10:40  小松繁子さん(末崎町)
⑥10:55~11:00  明日の予告


11/20(火)  午前中 陸前高田から中継
(おひさま子どもクリニック・九州ろうきん・肝付町)
            「陸前高田観光ガイド部会」實吉義正さん
①7:30~7:35 オープニング
②8:15~8:40
③9:40~10:00 ダーツに聞いて 物産協会OK
④10:15~10:40
⑤10:55~11:00 明日の予告



11/21 (水)  午前中 女川から中継(王子産業・九州ろうきん・肝付町)
①7:30~35
②9:15~9:40  女川駅前の商店街の紹介
③9:45~10:00 ダーツに聞いて あべまちこさんOK
  車で移動5分
④10:15~10:40 加藤さん
⑤10:55~10:50 明日の予告(福島県広野町)
           

11/22 (木)  午前中 福島県広野町稲村屋から中継
        (通信機器販売、施工の宮電システム・九州ろうきん・肝付町)
①7:30~35    オープニング
②9:15~9:40  広野町を歩く
③ 9:45~10:00 ダーツに聞いて  どこか探す
④10:15~10:40 稲村さん・作業員の方(探す
⑤10:55~10:50 4日間のまとめ           
            


Posted by 寝太郎 at 08:31雑感

2018年11月12日

反ワクチン運動をやめたわけ

反ワクチン運動をやめたわけ

2015年9月11日のブログです。是非読んでください。
http://ohisamaclinic.chesuto.jp/e1315276.html  


Posted by 寝太郎 at 06:13医療

2018年11月11日

反ワクチン派の政党が政権をとったイタリアで今、起きていること

反ワクチン派の政党が政権をとったイタリアで今、起きていること
ワクチン予防接種の義務化が廃止され、はしか患者が急増している

2018年09月11日 18時19分 JST | 更新 2018年09月11日 18時20分 JST
Nick Robins-Early

https://www.huffingtonpost.jp/2018/09/11/anti-vaxxers_a_23523492/

<以下、全文引用>
ヨーロッパではこのところ、はしかが流行している。世界保健機関(WHO)によると、2018年の上半期、ヨーロッパの53カ国で、はしか感染者数が4万1000人以上にのぼり少なくとも37人が死亡した。

急増するはしかの対策を迫られたイタリア政府は2017年5月、6歳までの子どもが保育園や小学校に就学する条件として、10種類のワクチンの予防接種を義務付け、子どもが予防接種を受けていない場合は保護者に罰金を課すことを決めた。

しかし、イタリアのポピュリズム政党「五つ星運動」は、ワクチン接種に懐疑的な主張を繰り返してきた。ワクチン接種が自閉症などの原因になるという根拠のない噂を反映したものだ。五つ星運動創設者のベッペ・グリッロ氏はかつて、「HIVはデマだ」とも主張している。五つ星運動と連立を組む右派政党「同盟」もワクチン接種の義務化に反対している。


ALBERTO PIZZOLI VIA GETTY IMAGES
五つ星運動の創設者ベッペ・グリッロ氏
五つ星運動は3月のイタリア総選挙で、ワクチン接種の義務化に反対する公約を掲げて勝利し、2018年8月、ワクチン接種に関する政令を廃止する法案が可決された。

新たな法律により、イタリアはワクチン懐疑派にとって絶好の舞台となった。そのイタリアでは今、すでに数千人のはしか患者数がおり、政府は、はしか対策に手を焼いている。

ヨーロッパ全体でも、過去10年で最悪の感染者数を記録した。専門家は、反ワクチン政策をとればこうした事態になることは避けられず、結果は目に見えていたと語る。

「ワクチン接種率が下がったらどうなるのか、今のヨーロッパを見ればよく分かる」。欧州委員会の保健衛生・食の安全総局長ヴィテニス・アンドリュカイティス氏はそう語る。

はしかウイルスは多くの場合子どもの間で広がる非常に感染力の強いウイルスで、肺炎や脳炎といった重い疾患につながることもある。WHOは2012年、ヨーロッパで2015年までに、はしかを撲滅する目標を掲げたが、事態は逆行している。

国民のワクチン接種率がわずかに低下しても、大きな影響をもたらす可能性がある。はしかゼロを達成するためには、各国で95%以上のワクチン接種率を維持する必要がある。したがって、ワクチン接種をする子供が減れば減るほど、はしかに感染する子供の数は増える。

「ヨーロッパやアメリカで公衆衛生の成果が無に帰してしまっている。極めて困難な状況を自ら招いている」と、アメリカのベイラー医科大学・国立熱帯医学校長ピーター・ホッテズ氏は語った。


GETTY IMAGES
2017年、イタリア・トリノで開かれた、ワクチン接種の義務化に反対する集会。
五つ星運動と同盟は、ワクチンを制限するのではなく、保護者が自ら判断できるように予防接種の義務化を廃止するのだと主張している。五つ星運動の現代表ルイジ・ディマイオ氏もここ最近、ワクチン懐疑論を主張するトーンを弱めている。

しかし、連立政権の他の幹部らは、はるかに過激な主張を繰り広げている。五つ星運動首脳の1人、パオラ・タバーナ議員は8月、子供たちが集まって互いにはしかを感染させ、免疫を高めようとする「はしかパーティー」という危険な催しを支持した。同盟のマッテオ・サルヴィー二党首は6月、強制的なワクチン接種は「無意味で、危険な場合が多い」と語った。総選挙の候補者や幹部の中には、ワクチンは自閉症を引き起こすもので、国家によるワクチン接種の義務化を「無制限の大量虐殺だ」とする、誤った主張をした者までいた。

こうした政治家の発言は、陰謀論を唱える反ワクチン運動グループと足並みをそろえている。「彼らは、何の意味もない嘘を言います。医療の自由、ワクチン接種の選択といった理屈を並び立てるのです」と、ホッテズ氏は述べた。「反ワクチングループは、子どもたちから基本的な権利を奪っているのです」

五つ星運動と同盟は政権について3カ月あまりで、少数ではあるが声の大きい反ワクチングループの目標を前進させた。

イタリアは、はしか対策をうまく軌道に乗せていたかに見えた。前政権がワクチンの接種を義務化する政令を出した時、感染症の専門家やイタリアの医師は支持したが、ヨーロッパの反ワクチングループから激しく反対された。

「数だけでいえば非常に小規模のグループなのですが、とにかく声が大きく、あまりにも攻撃的なのです」と、イタリア国立衛生研究所長のウォルター・リチャルディ氏は語る。

反ワクチン運動家らは、イタリア議会の外で国会議員を攻撃した。ローマで抗議集会を開き、130の家族からなる団体がイタリア大統領に対し、ワクチン接種を避けるためにオーストリアへの亡命を求める書簡を送った。予防接種の義務化を推進したベアトリーチェ・ロレンツィン前保健相が自身の著書の宣伝をしたイベントでは、反ワクチンの活動家が「ロレンツィンが子どもたちを殺している」と大声で非難した。


BLOOMBERG VIA GETTY IMAGES
(写真左から)五つ星運動のルイジ・ディマイオ党首、ジュゼッペ・コンテ首相、同盟のマッテオ・サルヴィー二党首。
ワクチン有害説を唱える活動家や医師からなる反ワクチン運動の国際組織は、イタリアをレジスタンス運動の象徴として利用している。反ワクチンのサイトでは、イタリアの反ワクチン政策を賞賛する投稿であふれた。同盟や五つ星運動は、この混乱を利用し、ワクチン接種義務化は政府の過剰な介入だと非難した。

「政令は優れたもので有効だった。それなのに、連立政権がワクチンについて、非科学的な主張をしたのだ」と、リチャルディ氏は批判した。

五つ星運動と同盟にとって、はしかの流行を食い止めるよりも国民の反エスタブリッシュメント(既存勢力)の感情に訴える方が重要なのだと、専門家は分析する。

「彼らは反ワクチン派、そしてワクチン接種を義務付ける政令を個人の自由の侵害と考える層からの票が欲しかったのです」。感染症の医師で、ワクチンに対するフェイクニュースを検証するイタリアのNPO「IoVaccino」のステファノ・ゾーナ氏はそう語る。

「彼らが反ワクチン運動を拡大させている」と、ゾーナ氏は語った。

アメリカでもここ数年、はしかがたびたび大流行している。その一部は反ワクチン運動の影響で、地域のワクチン接種率が低下したことと関連していた。アメリカの政治家の中にも、イタリアの政治家と同じくワクチン懐疑論を煽る人間がいる。トランプ大統領は2015年の共和党大統領候補討論会でワクチンの安全性について疑問を投げかけ、長年反ワクチンの陰謀論を拡散している。

ハフポストUS版より翻訳、編集しました。  


Posted by 寝太郎 at 12:33医療

2018年11月10日

理事の仕事

6月から鹿屋市医師会の理事会の一員になりました。
小児保健担当として前任者の仕事を引き継いで,鹿屋市や学校関係との会議などにも出席するのですが,あまりの会議の多さに,正直驚いています。
中には診療を休まないと無理な時間帯の会議もあり,患者さんにご迷惑をおかけする事があります。
これまでの理事の先生方のご苦労に頭が下がります。

それらの会議の中の一つ
肝属地区学校保健連絡協議会というのがあります。
教育事務所,教育委員会,各地区代表の校長先生,歯科医師、医師などで構成されています。
役員をしなければ,このような活動も知らないままでした。

年1回発行している会誌のあいさつ原稿ができました。
アトピー性皮膚炎について、短くまとめましたので,ここにコピーしておきます。

1 アトピー性皮膚炎とは
 乾燥して痒みの強い慢性的な湿疹で特定の原因がなく,多くは乳幼児期から症状を繰り返します。背景にアトピー素因がある事が多いと言われています。
2 アトピー性皮膚炎の増悪因子
 汗をかいたまま放置すると頸部や四肢関節の内側などが悪化します。夏より冬が悪化しやすいのは湿度が低く皮膚の乾燥が悪化するからです。痒いために掻き壊すことで更に悪化します。思春期以前は皮脂が少なく乾燥し肌荒れしやすいです。常に皮脂のある鼻にはアトピー性皮膚炎はできにくいことが,汗疹との大きな違いでもあります。
3 原則として食餌制限は不要
 アトピー性皮膚炎と食物は直接の関係は低く,厳しい食餌制限をしても皮膚の症状は改善しないことが分かっています。成長期のお子さんは,できるだけ多種類の食品をバランスよく食べることが大事です。一部のアナフィラキシーのあるお子さんに限り,医師の診断書(学校生活管理指導表)に従って食餌制限をします。アナフィラキシーのないお子さんには,以前のような厳密な食餌制限はしません。IgEというアレルギーの血液検査がありますが,この数値だけで,食べられるかどうかの判断はできません。実際に食べて症状(全身性のじんま疹,腹痛,嘔吐や下痢,咳や呼吸困難,頭痛や気分不良など)があるかどうかが重要です。口の周りの少しの発赤や口の中の軽度の刺激感だけのお子さんは,食べられる場合もありますので,主治医とよく相談してください。
4 スキンケアが一番大事
 汗を流すために,夜の入浴だけでなく,朝のシャワーが有効です。石鹸は夜だけで十分です。よく泡立てて,手で優しく洗ってください。スポンジやタオルでゴシゴシ擦ると皮膚を傷めます。洗うと皮脂も落ちますので,水気を拭いたらすぐにワセリンなどを塗布して保湿します。夜しかケアしていないお子さんに朝もケアすると,みるみるうちに症状が改善します。皮膚が丈夫になるには時間がかかりますので,年間を通してケアしてください。スポーツ後に首肘膝などの汗を流すだけでも効果があります。
 最近,食物アレルギーは消化管を通じての食物の刺激よりも,皮膚に付着した微量の食物がバリアが壊れた皮膚から免疫細胞を刺激して、悪い学習をする影響の方が大きいことが分かってきました。これを経皮感作と言います。スキンケアはアトピー性皮膚炎の症状を改善するだけでなく,食物アレルギーの予防にも役立つのです。
5 お母さん方へ
 母親の妊娠中や授乳中の食餌制限は,お子さんのアトピー性皮膚炎や食物アレルギーの予防に効果がないことが分かっています。無理な食餌制限よりもバランスのよい食餌を心がけてください。
  


Posted by 寝太郎 at 07:33雑感

2018年11月08日

映画『MMRワクチン告発』公開中止のお知らせ

「予防接種の副作用で自閉症が増えた」という事は、科学的に否定されたにも関わらず、
ワクチン先進国のアメリカでも、一般大衆の不安を煽って、自己の利益誘導を図る活動家が存在します。


ユナイテッドピープル株式会社の英断に感謝します。



http://unitedpeople.jp/vaxxed/japan


「MMRワクチン告発」の告発→上映中止

https://togetter.com/li/1282348  


Posted by 寝太郎 at 07:10医療

2018年11月06日

BCGワクチンにヒ素!?・・・大丈夫です

また、お母さんたちを不安にさせるような報道がありました。

BCGワクチン出荷停止 ヒ素検出、安全性問題なし
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3734641003112018CZ8000/

厚生労働省の発表が遅れたことで、また隠蔽か!と言われるでしょうし、

「一生の間、毎日注射しても健康に悪影響が出ないとされる国際的な許容量の数十分の1だった」
「厚労省によると、8月9日に食塩液の基準の0.1PPMを超える0.26PPMのヒ素が検出されたとの報告がビーシージー製造からあり、ワクチンの出荷を停止した。」

と言われても、一般の人には理解できないですよね。

元々、ヒ素は自然界のいろいろな物に含まれていて、いろんな食品にも含まれています。
例えば、乾燥ヒジキ1gには80-100μgが含まれています。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_info/hijiki.html

普通の日本人が1日に摂取するヒ素は、約200μgです。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_as/exposure.html


BCGワクチンに含まれていたヒ素は、その5000分の1です。
どうぞ、安心してください(^^)  


Posted by 寝太郎 at 11:53医療

2018年11月02日

インフルエンザワクチン締切間近

鹿屋市では今年初めて、高校生以下の小児へのインフルエンザ予防接種の助成金が開始されました。
その反響が大きいようで、開業以来経験のない速さで予約が急増しています。
当院の予約は、近日中に一杯になり終了する見込みです。

予約が未だの方は、できるだけ早く日程を検討してください。
助成金の締切は1月31日までですが、遅くとも年内には接種が完了するようにしてください。
当院では毎年9月後半にインターネット予約を開始し、10月から接種開始しています。


インフルエンザワクチンの有効性をあまり実感できないのは、
集団接種が中止され、個別任意接種になり接種率が低下したからです。
助成金によって、こども達の接種率が向上することを期待しています。

インフルエンザ大流行。日本から失われた「集団免疫」とは?
https://www.huffingtonpost.jp/2018/01/26/infuruenzacommunity_a_23344626/


  


Posted by 寝太郎 at 04:42医療

2018年11月01日

風しん発生!注意!

<風しん>
鹿児島県内でも風しん患者が発生し、鹿児島県から注意喚起がありました。
風しんは患者さん自身も重症化することがありますが、
妊婦さんが感染すると先天性風疹症候群(先天性心疾患、難聴、白内障など)の原因になります。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/429-crs-intro.html

風しんは発病の1週間前から感染力があるため、
無自覚に他人にうつしてしまうことで感染が拡大していきます。
麻しんも風しんも免疫の無い成人が感染源になっています。
小児だけでなく、成人も麻しん風しんワクチンの接種をお勧めします。



<麻しん>
麻しんの小流行も続いています。大流行にならないのは多くのこども達が麻疹ワクチン(MRワクチン)を受けて、流行を防いでくれているからです。
https://www.niid.go.jp/niid/images/iasr/rapid/meas/150811/masin1_181017.gif


麻しんは空気感染する非常に感染力の強いウイルス性疾患です。
免疫のない人にはほぼ100%感染発病し、10人中4人が入院、1000人中1人が脳症を併発します。

麻しん治癒後数年してから発病するSSPE(亜急性硬化性全脳炎)は徐々に進行し死に至る難病で、麻疹ワクチン普及前の日本では、年間10人から15人程度の発生でした。

1988年から1991年に米国カリフォルニア州の保健当局に報告された麻疹患者のうち、麻疹に罹患した年齢が 5 歳未満の小児での SSPE の発症率は 1:1,367、麻疹に罹患した年齢が生後 12 か月未満の小児での SSPE の発症率は 1:609(これまでの報告頻度の中で最多)との報告があります。(予防接種に関するQ&A集より)

SSPEの悲惨さと青空の会の思い
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2306-related-articles/related-articles-422/5640-dj4228.html

SSPE青空の会
http://sspe.main.jp/
一般の方には、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)が「はしか」という幼児期にかかる病気によって引き起こされるものであること、予防接種によってその発病率を大幅に下げることができることを理解していただきたいと思います。予防接種に反対する方もおられますが、この様な病気の存在を知った上で議論していただきたいと願っています。


<おたふくかぜ>
おたふくかぜの合併症で一番の問題は難聴です。1000人に1人以上の高い頻度です。おたふくかぜによる難聴は人工内耳埋め込み手術以外に治療法がありません。唯一の予防法はおたふくかぜワクチンを接種することです。

おたふくかぜで難聴、聴力戻らず「こんな後遺症があるとは…」
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20171120-OYTET50036/
小児科からみたムンプス難聴について
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2254-related-articles/related-articles-402/3789-dj4025.html
ムンプス難聴と聴覚補償
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2254-related-articles/related-articles-402/3790-dj4026.html

  


Posted by 寝太郎 at 18:25医療