2019年02月25日
おちんちん(小児の包茎について)
「乳児健診で、毎日おちんちんの皮をを剥くように指導されましたが、本当に必要なのでしょうか?」そんな不安を訴えるお母さんが増加傾向です。
小児の包茎は正常です。繊細な神経を持つ包皮が鈍感な亀頭の神経とバランスを保っています。包皮は無駄なものではなく、また、恥垢は不潔なものでもありません。お風呂で普通に優しく洗うだけで十分です。
赤く腫れている、排尿がスムーズにできない、排尿時に亀頭包皮が風船のように膨れる、膀胱炎などを繰り返すなど、病的な症状がある場合は、小児科医に相談してください。そのような問題が無い限り、おちんちんの皮に余計な刺激を加えないようにしましょう。
慶應義塾大学泌尿器科より、以下引用
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/medical_info/presentation/201106.html
2.包皮の役割
それでは、包皮とはもともと男子にとって不要なものなのでしょうか?包皮は哺乳動物に数千万年以上前から存在し、今なお健在です。無駄で不都合な組織は徐々に退化・変化するとの進化論の立場からみれば、何らかの役割があるはずです。
まず、生殖活動の必要がない小児期においては亀頭を保護する役割を担っていると考えられます。そして、最近の医学論文では、包皮は男性陰部の重要な感覚をつかさどっていることが示されています。本来亀頭と包皮の知覚には大きな相違があるとされています。一般に誤解されているかもしれませんが、亀頭部にはそっと優しく触られる繊細な感覚を感じる神経は少なく、圧迫感や痛みなどの原始的で粗野な感覚を感じる神経が分布しています。一方、包皮輪やその内側にはマイスナー小体という鋭敏な感覚をつかさどる組織が豊富に認められます(図-3)。この鈍感な亀頭と繊細で敏感な包皮との組み合わせが、将来の正常な性行為や性感覚には必要と考えられるようになっています。
つまり、余剰に見える包皮部分も将来の性活動には重要かもしれないということです。
小児の包茎は正常です。繊細な神経を持つ包皮が鈍感な亀頭の神経とバランスを保っています。包皮は無駄なものではなく、また、恥垢は不潔なものでもありません。お風呂で普通に優しく洗うだけで十分です。
赤く腫れている、排尿がスムーズにできない、排尿時に亀頭包皮が風船のように膨れる、膀胱炎などを繰り返すなど、病的な症状がある場合は、小児科医に相談してください。そのような問題が無い限り、おちんちんの皮に余計な刺激を加えないようにしましょう。
慶應義塾大学泌尿器科より、以下引用
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/medical_info/presentation/201106.html
2.包皮の役割
それでは、包皮とはもともと男子にとって不要なものなのでしょうか?包皮は哺乳動物に数千万年以上前から存在し、今なお健在です。無駄で不都合な組織は徐々に退化・変化するとの進化論の立場からみれば、何らかの役割があるはずです。
まず、生殖活動の必要がない小児期においては亀頭を保護する役割を担っていると考えられます。そして、最近の医学論文では、包皮は男性陰部の重要な感覚をつかさどっていることが示されています。本来亀頭と包皮の知覚には大きな相違があるとされています。一般に誤解されているかもしれませんが、亀頭部にはそっと優しく触られる繊細な感覚を感じる神経は少なく、圧迫感や痛みなどの原始的で粗野な感覚を感じる神経が分布しています。一方、包皮輪やその内側にはマイスナー小体という鋭敏な感覚をつかさどる組織が豊富に認められます(図-3)。この鈍感な亀頭と繊細で敏感な包皮との組み合わせが、将来の正常な性行為や性感覚には必要と考えられるようになっています。
つまり、余剰に見える包皮部分も将来の性活動には重要かもしれないということです。
2019年02月11日
自分の意見を持つこと
中学2年生が書いた素晴らしい作文です。
http://www.moj.go.jp/content/001216913.pdf
第三六回 全国中学生人権作文コンテスト
入賞作文集
法務省人権擁護局
全国人権擁護委員連合会
内閣総理大臣賞
日本のいじめ対策は間違っている
北海道旭川市立永山中学校二年 紙谷桃歌
今、日本の学校や様々な所で問題となっている「いじめ」。日本は、いじめを防止するために様々な対策を実施しています。例えば、学校側はカウンセラーの協力を得ながらいじめを受けた生徒を継続的に支援する、いじめを行った生徒には別の教室で授業を受けさせる、道徳教育の充実、などのものです。しかし、これらは本当にいじめ防止の根本的解決につながっているのでしょうか。
そもそも日本のいじめの一番の問題点は、長期間にわたって続き、陰湿化しやすい点だと思います。私は小学校五年生の頃までドイツに住んでいて、ドイツで起きていたいじめも目の当たりにしましたが、日本とは違って、暴力的な代わりに少しも長続きせず、ほとんどが一日で終わってしまうものばかりでした。では、なぜ日本のいじめは長期化しやすいのでしょうか。
それには、二つの原因があると思います。一つ目は、日本の根本的ないじめのあり方にあります。例えば、ドイツで「いじめ」といったら、大抵校庭などのひらけた場所で下級生など自分より弱そうな相手や、気に食わない相手に暴力を加えることを指します。この種のいじめは暴力的で、比較的目に付きやすいので、すぐに先生の指導が入り、長続きすることはほとんどありません。一方日本で「いじめ」といったら、暴力よりもどちらかといえば嫌がらせや集団無視などの精神的苦痛を与える行為を指します。このやり方だと、表面上は何もなさそうに見えるので、周りからは気付かれにくく、結果、先生方など学校側の対処も遅れてしまいいじめが長続きしやすくなってしまいます。
二つ目は、周りの見ている人達の反応です。私も一、二度、ドイツで上級生にいじめられたことがあったのですが、どの時も必ずそばにいた同級生や知り合いが味方になってくれて、協力していじめっ子を追い返していました。私の経験に限らず、いじめを見たら必ず周りの人達が止めに入ったり先生を呼んだりなどしていました。しかし、私が通っていた日本の学校で一度いじめが起きた時、気の毒に思いながらも誰も助けようとはせず、むしろどこか逆らってはいけないような雰囲気が漂っていました。
つまり、いじめのストッパーとなるものがなく、どんどんエスカレートしていって、長期化してしまうのです。ではどうすれば、「いじめのストッパー」になれるのか。
これは私個人の考えですが、「いじめのストッパー」になるには必要不可欠な三つの要素があると思います。一つ目は、正しい善悪の判断ができること。二つ目は、自分の意見を持つこと。そして三つ目は、他人の意見を尊重すること。日本人はこの三つの中の一つ目と三つ目はとても良くできていると思うのですが、二つ目の「自分の意見を持つ」に関しては意識できていない人が多い気がします。
日本人は周りに合わせることを良しとするので、協調性にとても優れているのですが、いじめの場合、この特徴は悪い方向に行きがちです。いじめは大抵一人対大勢なので、周りの人達は自然と人数の多いいじめる側についてしまうのです。こういう場合には、自分の意見を持ち、周りに流されずきちんと主張することが重要になります。私はこれこそが今の日本人が「いじめのストッパー」になるために最も必要なことだと思います。
私が通っていたドイツの学校では、クラスの誰もが最近起きた問題・もめごとを書き込めるノートがあり、毎週金曜日の最後の授業で行われる学級会議でそれを開き、書かれている内容の一つ一つを全員で話し合いながら解決していく、という活動がありました。
日本でも、こういった活動を取り入れてみてはどうでしょう。一つの問題に対して真剣にそれぞれの意見を交流し、全員で良い方向に進めようとする。このような場をつくることで正しい善悪の判断、自分の意見を持つ、他人の意見を尊重するという能力を養うことができると思います。
今の日本のいじめ防止対策は、いじめを受けた人の救済を重視していますが、いじめを外野から見ていた周りの人たちには、あまり目を向けていない気がします。これでは、いじめを根本的に撲滅することにはつながりません。もっと生徒に自分の意見を持ち、主張させる機会を増やし、基本的人権について自分なりの意見を持たせるべきです。それが、私達が将来自分達の基本的人権を守っていくための力になると思います。
http://www.moj.go.jp/content/001216913.pdf
第三六回 全国中学生人権作文コンテスト
入賞作文集
法務省人権擁護局
全国人権擁護委員連合会
内閣総理大臣賞
日本のいじめ対策は間違っている
北海道旭川市立永山中学校二年 紙谷桃歌
今、日本の学校や様々な所で問題となっている「いじめ」。日本は、いじめを防止するために様々な対策を実施しています。例えば、学校側はカウンセラーの協力を得ながらいじめを受けた生徒を継続的に支援する、いじめを行った生徒には別の教室で授業を受けさせる、道徳教育の充実、などのものです。しかし、これらは本当にいじめ防止の根本的解決につながっているのでしょうか。
そもそも日本のいじめの一番の問題点は、長期間にわたって続き、陰湿化しやすい点だと思います。私は小学校五年生の頃までドイツに住んでいて、ドイツで起きていたいじめも目の当たりにしましたが、日本とは違って、暴力的な代わりに少しも長続きせず、ほとんどが一日で終わってしまうものばかりでした。では、なぜ日本のいじめは長期化しやすいのでしょうか。
それには、二つの原因があると思います。一つ目は、日本の根本的ないじめのあり方にあります。例えば、ドイツで「いじめ」といったら、大抵校庭などのひらけた場所で下級生など自分より弱そうな相手や、気に食わない相手に暴力を加えることを指します。この種のいじめは暴力的で、比較的目に付きやすいので、すぐに先生の指導が入り、長続きすることはほとんどありません。一方日本で「いじめ」といったら、暴力よりもどちらかといえば嫌がらせや集団無視などの精神的苦痛を与える行為を指します。このやり方だと、表面上は何もなさそうに見えるので、周りからは気付かれにくく、結果、先生方など学校側の対処も遅れてしまいいじめが長続きしやすくなってしまいます。
二つ目は、周りの見ている人達の反応です。私も一、二度、ドイツで上級生にいじめられたことがあったのですが、どの時も必ずそばにいた同級生や知り合いが味方になってくれて、協力していじめっ子を追い返していました。私の経験に限らず、いじめを見たら必ず周りの人達が止めに入ったり先生を呼んだりなどしていました。しかし、私が通っていた日本の学校で一度いじめが起きた時、気の毒に思いながらも誰も助けようとはせず、むしろどこか逆らってはいけないような雰囲気が漂っていました。
つまり、いじめのストッパーとなるものがなく、どんどんエスカレートしていって、長期化してしまうのです。ではどうすれば、「いじめのストッパー」になれるのか。
これは私個人の考えですが、「いじめのストッパー」になるには必要不可欠な三つの要素があると思います。一つ目は、正しい善悪の判断ができること。二つ目は、自分の意見を持つこと。そして三つ目は、他人の意見を尊重すること。日本人はこの三つの中の一つ目と三つ目はとても良くできていると思うのですが、二つ目の「自分の意見を持つ」に関しては意識できていない人が多い気がします。
日本人は周りに合わせることを良しとするので、協調性にとても優れているのですが、いじめの場合、この特徴は悪い方向に行きがちです。いじめは大抵一人対大勢なので、周りの人達は自然と人数の多いいじめる側についてしまうのです。こういう場合には、自分の意見を持ち、周りに流されずきちんと主張することが重要になります。私はこれこそが今の日本人が「いじめのストッパー」になるために最も必要なことだと思います。
私が通っていたドイツの学校では、クラスの誰もが最近起きた問題・もめごとを書き込めるノートがあり、毎週金曜日の最後の授業で行われる学級会議でそれを開き、書かれている内容の一つ一つを全員で話し合いながら解決していく、という活動がありました。
日本でも、こういった活動を取り入れてみてはどうでしょう。一つの問題に対して真剣にそれぞれの意見を交流し、全員で良い方向に進めようとする。このような場をつくることで正しい善悪の判断、自分の意見を持つ、他人の意見を尊重するという能力を養うことができると思います。
今の日本のいじめ防止対策は、いじめを受けた人の救済を重視していますが、いじめを外野から見ていた周りの人たちには、あまり目を向けていない気がします。これでは、いじめを根本的に撲滅することにはつながりません。もっと生徒に自分の意見を持ち、主張させる機会を増やし、基本的人権について自分なりの意見を持たせるべきです。それが、私達が将来自分達の基本的人権を守っていくための力になると思います。
2019年02月06日
ワクチン講座終了!
やまびこ小児科院長の横地真樹医師が、ワクチン講座への批判が高まったため、講座を中止するそうです。他者の意見を受け入れてくださったことに敬意を表します。
やまびこDr.の診療日記
https://ameblo.jp/yamabiko-dr/entry-12437860141.html
予防接種を受けさせない方針の宗教団体で麻しんの集団感染が発生し、周囲へ二次感染、三次感染拡大
http://www.pref.mie.lg.jp/YAKUMUS/HP/m0068000016.htm
https://togetter.com/li/1310012
やまびこDr.の診療日記
https://ameblo.jp/yamabiko-dr/entry-12437860141.html
予防接種を受けさせない方針の宗教団体で麻しんの集団感染が発生し、周囲へ二次感染、三次感染拡大
http://www.pref.mie.lg.jp/YAKUMUS/HP/m0068000016.htm
https://togetter.com/li/1310012
2019年02月01日
完全予約制初日
今日から、一般診療が完全予約制になりました。
周到に準備したつもりでも、初日はトラブルが起きやすいものです。
皆様のご協力のおかげで、無事に診療を終えることができました。
従来のオンライン予約率は50%前後でしたが、
本日は90%の方が予約してくださったおかげで、スムーズに診療することができました。
ありがとうございました。
インフルエンザAの勢いが落ちたタイミングで完全予約制を始めることができたのは
運が良かったのかもしれません。
嘔吐下痢の流行の再燃と、インフルエンザBの流行の始まりもあるようです。
油断はできません。
今後ともよろしくお願いします。
周到に準備したつもりでも、初日はトラブルが起きやすいものです。
皆様のご協力のおかげで、無事に診療を終えることができました。
従来のオンライン予約率は50%前後でしたが、
本日は90%の方が予約してくださったおかげで、スムーズに診療することができました。
ありがとうございました。
インフルエンザAの勢いが落ちたタイミングで完全予約制を始めることができたのは
運が良かったのかもしれません。
嘔吐下痢の流行の再燃と、インフルエンザBの流行の始まりもあるようです。
油断はできません。
今後ともよろしくお願いします。